9月2日、『出口のない海』を観てきました。
太平洋戦争中、戦局が激しくなり、海軍は最後の秘密兵器、人間魚雷回天を開発。
1.5トンもの爆薬を積み、敵艦に向かって激突する生きては戻れない人間魚雷。
甲子園の優勝投手並木は、人間魚雷回天の搭乗員に志願する。
この映画は、戦争によって命を散らした将来のある青年たちの物語でした。
激しい戦闘シーンのほとんどない戦争映画だったけれど、
残酷なシーンのない分、戦うことがいかに無意味であるか、
なんのために彼らは死んでいったのか、
生命がいかに大切なものであるか、
多くのことを考えさせられる作品だったと思う。
この作品は、横山秀夫さんのフィクションではあるけれど、
横山さんが多くの資料を調べて小説にし、
佐々部監督が実際基地のあった大津島の資料館に行き、
多くの搭乗員の残した資料を読み、
事実を作品の中に取り入れていると思いました。
私も大津島に行ってきました。
回天訓練基地や資料館を見てきました。
戦後61年、回天の存在をほとんどの人が知らないと思う。
この映画で、沢山の人に回天の存在を、
回天で命を散らした青年たちのいたことを知って欲しいと思います。